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寝つきが悪い、熟睡できない…お悩み別に解決!快眠できる、
睡眠環境の整え方と寝具の選び方

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不安を抱えながら過ごさなくてはならない日々が続いています。出かけたり人と会うことが難しくなり、その不安やストレスを発散する場を失ってしまった人がほとんどではないでしょうか。その不安やストレスは、睡眠の質にも影響します。睡眠コンサルタントの友野なおさんに、熟睡するための環境の整え方や、寝具の選び方を教えていただきました。

 

不安や緊張感が眠りを妨げている

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眠るときの環境を、みなさんはどのくらい大切に考えているでしょうか。実は眠っている体を支えるための寝具選びが、眠りの質に大きく関係してくるのだそうです。

「昼間、わたしたちの体を全面的に支えている道具は靴ですよね。足元がしっかりしていないと、重心が不安定になり、腰を痛めたり血流が滞ったりすることにもつながっていきます。寝ている間は、その靴の代わりにマットレスが体全体を支えてくれるということになります。靴が足に合わないと靴擦れを起こして流血したり、うまく歩けなくて転んでしまったりすることがあるように、体に合った寝具で寝ていないと、適切な眠るための姿勢を維持することができません。いい睡眠がとれないと、日中の不調にもつながっていきます」(睡眠コンサルタント・友野なおさん、以下同)

 

そもそも“熟睡”ってどんな状態?

睡眠には質の悪いものといいものがある、ということは何となくわかっていても、実際に自分の睡眠について振り返ってみると、いいのか悪いのかわからない人もいるでしょう。以下のポイントは、「熟睡できているかどうか」を図る指標となるものです。ひとつでも当てはまる場合は、もしかしたら睡眠に問題があるのかもしれません。

熟睡できている? 睡眠の質チェックリスト

□ 夜中に何度も起きてしまう
□ 午前中に眠気がある
□ 朝ごはんを食べる意欲がない
□ 起床後に排便がない
□ 朝スッキリ起きられない
□ 日中ぼんやりしてしまうことがある

 

寝床内環境は「気温33℃±1℃・湿度50%」に保つこと

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眠る環境の整え方にはさまざまありますが、ひとつには、どんな季節でも寝床内(しんしょうない)環境が「33℃±1℃であること」と「湿度50%前後であること」がいい、という研究発表がなされています。

「寝床内環境とは、マットレスと毛布や掛布団で囲まれた、いわば身体と寝具の間のことです。ここを気温33℃±1℃・湿度50%に保てるように環境を整えていくと考えると、わかりやすいかもしれません。冬であれば寝床内が33度前後に温まるような工夫をし、部屋の湿度によっては、乾燥しないように加湿することも必要です。

ただし、温めてばかりで熱気がこもってしまうと、湿度も高くなりますし、熱を放散できなくなってしまいます。たとえば手足が冷えているからといって靴下を履いて寝ると、足先から放散する熱がこもってしまい、蒸れたり不快感につながったりするのでNGです。足が冷たい場合はレッグウォーマーのように足先が出ているものを選びましょう」

 

次のページでは、「寝つきが悪い」「熟睡できない」「寝相が悪い」「いびきがひどい」「寝坊してしまう・二度寝してしまう」……以上の5つのお悩み別に、気をつけるべきポイントとおすすめの寝具を紹介していただきます。