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皮膚科専門医が教える!「足し算しすぎない」美肌づくり。毎日のシンプルケアと正しい美容医療の取り入れ方

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しわやたるみだけでなく、肌のうるおいやキメ、ツヤなど「肌そのものの美しさ」も顔の印象を左右する大切なポイント。植物を育てるように、世話をしすぎず適度に正しく手をかけるのが美肌をキープするコツです。しかし、SNSでは美肌によいといわれるコスメや美容医療の情報があふれ、自分に合ったケアに迷っている人も多いのではないでしょうか? 

そこで今回は皮膚科専門医の慶田朋子(けいだ・ともこ)先生に、いつまでも美しく健康的な肌を保つためのスキンケア法を教えていただきました。 

  

「朝ビタ夜レチ」は誰でも美肌になる魔法のメソッドではなかった⁉ 

SNSなどをきっかけに話題になった「朝ビタ夜レチ」。朝にビタミンC美容液、夜にレチノール配合のアイテムを取り入れるスキンケア習慣のことです。その評判を聞いて、美容に関心の高い多くの人が実践するようになりました。ではビタミンCとレチノールはどのような美容成分なのでしょうか? 

「ビタミンCとレチノールは、化粧品に配合してよいとされる成分の中でも特に有効性の高い“ツートップ”といえる成分です。ビタミンCには優れた抗酸化作用があり、特に紫外線に当たる前、例えば朝に塗ると、肌の酸化ストレスを軽減し、シミができにくくなる効果があります。レチノールはコラーゲンの産生を促して肌にハリをもたらす効果が期待できる成分です」(皮膚科専門医・慶田朋子先生、以下同じ) 

「朝ビタ夜レチ」は肌状態によっては刺激になることも

「どちらも美肌効果の高い成分であるがゆえにお肌への刺激が強く、ヒリつきなどを感じる方が少なくありません」 

そのため、刺激の強いビタミンCとレチノールを合わせて使うのではなく、朝晩に分けて肌への負担を減らしたスキンケア法として話題になっていたのが「朝ビタ夜レチ」です。 

「濃度が高く、効果が高い成分ほど肌への刺激も強くなりがちです。幼い頃アトピー性皮膚炎だった方や乾燥性敏感肌の方は、高濃度のビタミンC美容液は刺激が強すぎます。バリア機能が弱い肌は成分の浸透度が高くなりすぎるため、赤みや乾燥、ヒリつきといった肌荒れを起こしやすいのです。レチノールも同様で、赤みやヒリつきなどの炎症(レチノイド反応)を繰り返してしまう方が使用すると、肌トラブルを起こす可能性が高くなります」 

逆にシートマスクを問題なく使える肌はバリア機能がしっかりしている証拠。肌が丈夫なら、高濃度のビタミンCやレチノールを取り入れることで効果を実感しやすいそうです。 

「朝ビタ夜レチ」チェックリスト 

□シートマスクで肌が荒れた経験がある 
□アトピー性皮膚炎になったことがある 
□ビタミンC入りコスメを使うと肌の乾燥を感じる 
□レチノール入りコスメを使うと肌にヒリつきを感じる 
□敏感肌だ

ひとつでも当てはまる人は「朝ビタ夜レチ」の前に、まずは保湿を中心にしたスキンケアから! 

「いきなり高濃度のビタミンCやレチノールを取り入れると、赤みやヒリつきなどの炎症を起こしやすく、かえって肌の老化を早めてしまうこともあります。まずは低刺激の保湿ケアで肌を整えることを優先しましょう」 

使ってもOKな人は使い方と選び方に注意 

チェックリストに当てはまらず、これまで化粧品で肌荒れを起こした経験がない人は、ビタミンCやレチノールを取り入れてもよいタイプ。ただし、使い方と選び方には次のような注意が必要です。 

「ビタミンCやレチノールを含んだコスメは必ず保湿剤とセットで使うのが鉄則です。また、配合濃度が高くても、肌に浸透しなければ意味がありません。濃度の高さだけでなく、超浸透型の分子構造を採用しているかどうかも選ぶ基準にしましょう」 

毎日の基本は「洗う・潤す・紫外線から守る」 専門家が提案する「毎日シンプルケア+年3回のプチ美容医療」とは?

写真提供/銀座ケイスキンクリニック 

ではどんな肌質でも、どんな世代でも、トラブルなく続けられる美肌ケアはどのような方法なのでしょうか? 皮膚を知り尽くした慶田先生がおすすめするのは「毎日のシンプルケア×年3回のプチ美容医療」です。 

「毎日のホームケアはやさしく洗顔したあと、保湿に特化したシンプルな配合の化粧水と乳液のケア、そして外出時には紫外線対策のクリームを塗るだけで十分です。毎日使うコスメはドラコス(ドラッグコスメ)など低価格帯のものを活用しながら、保湿ケアをしっかりと行いましょう。コスメで節約をした分、年に3回ほどのプチ美容医療に投資するのが、美肌づくりにおすすめのバランスです」 

肌にとって保湿特化型のシンプルケアは“守りのケア”。一方でシミやしわ、たるみなどのお悩みに特化したコスメは有効成分を配合した“攻めのケア”。効果を出すために、肌への刺激が強い製品もあり、一般的に高価格。敏感肌の人は肌トラブルの原因になる可能性もあるといいます。 

そこで「攻めのケアは医療機関で行って、ホームケアはシンプルにしてほしい」と慶田先生。 

「皮膚科医が行う美容医療ならトラブルまで見越して責任のある治療をしてくれます。美肌づくりのための美容医療なら、その方の年齢や症状にもよりますが、年に3回程度通えば効果が持続します。年3回、1回あたり4万円ほどの美容医療なら年間12万円程度です。毎月、高い化粧品を買ったり、SNSでよく目にする月1回1万円のクリニックに何十回も通ったりするよりも、信頼のおけるクリニックで年3回美容医療を受けたほうがずっと効果を実感するはずです」 

ホームケアは肌にもお財布にも負担の少ないシンプルケアを続けること。シンプルホームケアと年3回の美容医療なら、忙しい人でも無理なく続けられる美容ケアの最適解なのです。 

年3回、慶田先生がおすすめする肌質を底上げするはじめての美容医療3選

20代・30代から取り入れておきたい美容医療は、次の3つです。

1 レーザー脱毛(ジェントルレーザー) 

顔のうぶ毛を脱毛すると毛穴が引き締まってなめらかな肌になります。シミやくすみを徐々に改善し、肌の透明感がアップする効果も。過剰な皮脂分泌の抑制やアクネ菌の殺菌によりニキビの改善や、ニキビ跡の色素沈着にも効果的です。 

「毛が黒い日本人はレーザーの熱エネルギーが毛に集中してしまい、他の美容医療の妨げになることも。そのため、他の美容医療を受ける前にレーザー脱毛をしておくと、効果が出やすくなります」 

2 フォトフェイシャル 

IPLというやさしく幅広い波長域の光を肌に入れることで、コラーゲンの再生スイッチが入り、ツヤ感やキメ、透明感、ハリの底上げなど、肌老化をマルチにケアできる美容医療です。「フォトフェイシャルは30年以上の歴史がある信頼できる治療です。長く続けている人ほど年齢を重ねても肌質が美しく、美容医療初心者から上級者まで満足のいく効果を感じられます。定期的に行うことで老化スピードを穏やかにしてくれるほか、慢性的な赤みや軽い湿疹の改善、かゆみを抑える効果も期待できます」 

3 ケミカルピーリング 

レーザー脱毛やフォトフェイシャルと組み合わせると、高い効果を期待できるのがケミカルピーリング。「酸性の薬剤を塗布して古い角質を取り除きターンオーバーを整えて肌トラブルを改善します。ニキビやニキビ跡、毛穴の開きや黒ずみ、肌のくすみの改善に効果的です」 

美容医療はいつから始めればいい? 

年3回の美容医療は、いつから取り入れていくのがよいのでしょうか? 

「20代のうちから年2〜3回ほどのペースでフォトフェイシャルなど穏やかな美容医療を受けると、コラーゲンを合成する細胞の働きが若い状態のまま保たれやすくなるため、将来の“美肌貯金”になります。もちろん30〜40代で始めても効果的です。そしてたるみやシミなど具体的なお悩みが出てきたら、悩みに応じた治療法を医師に相談してみましょう」 

あわせて美容医療の効果を長続きさせていくためには、毎日のホームケアも欠かせません。 

失敗しない!美容医療を受けるクリニックの選び方 

いざ美容医療にトライしてみようと思っても、SNSやネットにはたくさんのクリニックが紹介されていて、どこを選べばよいのか迷ってしまいます。施術内容はよくても、選ぶクリニックを間違えると効果が半減するどころか、肌トラブルの原因にもなりかねません。失敗しないための4つのポイントを紹介します。 

皮膚科専門医を選ぶ 

「美肌づくりは皮膚科の領域です。美容クリニックの中には形成外科の医師しか在籍していない場合もあるので、肌の施術を受けるなら皮膚科専門医のいるクリニックを選びましょう」 

価格だけでは選ばない 

「同じ施術名でも驚くほど安価で提供しているクリニックは避けたほうが無難です。価格だけで選ぶのはやめて、SNSではなく、事前にいくつかのクリニックのホームページを見て、内容と価格を比較しましょう」 

医師がカウンセリングしてくれるかを事前に確認 

「カウンセラーが治療方針を決めて契約させるクリニックは要注意。医師が時間をかけてカウンセリングをしてくれるクリニックは安心です。事前に電話で確認しておきましょう」 

*迷ったら、保険診療をメインに美容医療も行っている皮膚科専門医のクリニックへ 

「皮膚科の保険診療を軸にしながら、ベーシックな美容医療を行うクリニックもあります。皮膚科専門医であれば診断力や安全性の面でも安心です」 

ホームケアはシンプル保湿ケアで十分

年に数回の美容医療にしっかり投資する分、日々のホームケアはドラコスやプチプラコスメであっても、保湿をメインに考えたシンプルケアが美肌づくりの賢い選択です。 

「スキンケアの基本は『やさしく洗う』『しっかり保湿する』『紫外線対策をする』の3本柱です。毛穴、シミ、ハリなど、どんな肌悩みであっても、美肌のために行うスキンケアは“保湿がメイン”であることは変わりません」 

ホームケア商品の選び方 

数あるスキンケアの中から、ホームケアにはどんな商品を選べばよいのでしょうか? 

「美容医療で“攻めの美容”をしている分、ビタミンCやレチノール、美白成分など、肌に刺激が強い成分が入っているものではなく、保湿に特化したものを選びましょう。肌のヒリつきや乾燥が気になる方は敏感肌用を選ぶのがおすすめです。また医師や研究者が日々、肌によい成分を探求している研究所を持つ大手メーカーや、製薬会社が扱う製品を選ぶこともひとつの方法です」 

正しい使い方 

保湿剤を塗布後、手のひらをあててピタッとくっつき、朝起きて肌にぱりぱり感がないのが、ちょうどよい保湿の目安です。 

【編集部おすすめ】肌にやさしい、保湿ケアコスメ

慶田先生の教えを踏まえ、編集部が選んだ肌にやさしく保湿に特化したスキンケアアイテムをシリーズ別にご紹介します。 

ミノン アミノモイスト 

角質層にすきまができ、刺激が入り込みやすく、水分が蒸発しやすい肌のバリア機能が低下した敏感肌のために、肌の貯水力を高める独自のスキンケア設計を採用。シンプルケアでみずみずしく角質層に水分を保った「貯水肌」に。

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肌のバリア機能をサポートする敏感肌にもやさしい保湿成分を配合。すっと肌になじんで、しっとりと肌をうるおいで満たします。   

モイストチャージ ローションⅠ しっとりタイプ 150ml  2,200円(編集部調べ) 

濃厚なテクスチャーなのに伸びがよくべたつかず、肌になじんでうるおいを閉じ込めます。使用後はもっちりやわらかな肌に。 

モイストチャージ ミルク 100g 2,310円(編集部調べ) 

紫外線吸収剤不使用の肌にやさしいノンケミカルタイプ。紫外線や乾燥から肌を守りながら、肌の色ムラもカバーしてくれます。SPF50+/PA++++ 

ブライトアップベース UV 25g 1,760円(編集部調べ) 

問い合わせ/第一三共ヘルスケア お客様相談室 0120-337-336 

コラージュリペアシリーズ 

敏感肌、乾燥肌でも安心して使える低刺激性のスキンケアシリーズ。無香料、無着色、アルコール(エタノール)無添加処方で、刺激に弱い敏感肌はもちろん、美容施術前後の肌を整えたい場合にもおすすめ。 

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さらっと肌になじんで角質層まで浸透し、うるおい肌に整える低刺激性のしっとりタイプの化粧水。「とてもしっとり」タイプの「RR」もあるので季節によって使い分けるのもおすすめです。 

コラージュリペアローションR<医薬部外品> 150ml 2,970円(編集部調べ) 

なめらかなミルクの薬用保湿乳液。肌の水分と油分のバランスを整え、もちもちとしたハリのあるやわらかな肌に導きます。 

コラージュリペアミルク<医薬部外品> 100ml 3,300円(編集部調べ) 

肌にやさしい紫外線吸収剤不使用、ノンケミカル処方の薬用保湿UVクリーム。紫外線をカットしながら肌あれ、シミ、そばかすを防ぎます。SPF35/PA+++ 

コラージュリペアUVクリーム<医薬部外品> 30g 2,970円(編集部調べ) 

問い合わせ/持田ヘルスケア 0120-01-5050 

dプログラム

50年以上にわたる資生堂の皮膚科学研究をベースに生まれた、敏感肌のためのスキンケアライン。敏感肌の各層バリアを整えてうるおい肌へと導きながら、肌悩みに合わせた商品を選べます。

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美しい肌の鍵である美肌菌に着目し、繰り返す乾燥や肌荒れを予防する保湿成分を配合。がんこな乾燥を防いで、肌をやわらかく整えます。 

モイストケア ローション EX<医薬部外品> 125ml 3,300円(編集部調べ) 

化粧水後、顔全体に広げたら、かさつきや乾燥が気になる箇所に重ねづけ。べたつかずなめらかに肌になじんで、長時間うるおいをキープします。 

モイストケア エマルジョン EX<医薬部外品> 100ml 3,630円(編集部調べ) 

紫外線ダメージや乾燥はもちろん、花粉、ほこりなどの微粒子汚れからも肌を守ってくれる、敏感肌用日中保護美容液。SPF50+/PA+++ 

アレルバリア エッセンス N 40ml 3,300円 

問い合わせ/資生堂お客さま窓口 0120-81-4710 

アクセーヌ

皮膚科医との共同研究によって化粧品アレルギーを起こさないことを目指して誕生した、全製品低刺激性・無香料・高保湿にこだわった敏感肌のためのコスメです。

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セラミドなどのうるおい保持成分を角層のすみずみまで浸透させる、業界最小レベルの「超微細ナノカプセル化技術」を採用。べたつき感がないのに、うるおいが長時間続きます。 

モイストバランス ローション 360ml 6,050円 

肌に触れると水のようにさらっとしたテクスチャーに変化し、肌に溶け込むように浸透するジェル状保湿液。肌にごわつきを感じたらジェルを塗布した後にシートマスクをのせるという使い方も。 

モイストバランス ジェル 50g 6,050円 

高SPFでありながら、肌に負担を感じさせない軽い使い心地。敏感肌のバリア機能をサポートしながら、色ムラ、くすみを明るく補正。SPF50+/PA++++/UV耐水性★★ 

スーパーサンシールド ブライトヴェール ピンクベージュ 22g 4,400円 

問い合わせ/アクセーヌ 0120-120-783 

必要な美容は人それぞれ。自分に合った情報を見極めることが大切 

「朝ビタ夜レチ」のような話題のケアも、自分の肌質に合っているかどうかを見極めることが何より大切です。 

「今の時代はSNSやネットに美容情報があふれています。だからこそ情報を取ることより、捨てる能力が必要です。皮膚の基礎知識があれば、根拠のない情報に振り回されず、自分の肌質に合った正しい情報を選べるようになります」 

いくら肌によい成分が入っているコスメであっても、乾燥やヒリつきを感じたら、いったん使用を見直してみましょう。日々のホームケアは肌への負担の少ない化粧水と乳液の保湿ケア、光老化を防ぐUVケアでできるだけシンプルにするのが安心です。そのうえで、必要に応じて美容医療を検討してみましょう。美容情報をすべて取り入れるのではなく、今の自分の肌に必要なものを選び、無理なく続けること。それが、長く美肌を目指すための大切なポイントになります。

Profile

銀座ケイスキンクリニック院長/慶田朋子(けいだ・ともこ)

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。一人一人が求める美しさやライフスタイルに合わせた「切らない美容医療」を提唱。スキンケアやアンチエイジングのきめ細かなアドバイスを求めて、美容に悩む多くの女性が相談に訪れる。わかりやすい解説がTV、雑誌など多くのメディアでも話題に。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)ほか。 

銀座ケイスキンクリニック│東京・銀座の美容皮膚科 

銀座ケイスキンクリニック院長☆トモコセンセのブログ☆  

取材・文=山本美和 撮影=鈴木謙介