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いまやコードレススティック掃除機は、国内、海外の家電メーカーにとって掃除機市場の主力商品になりつつあるほど充実しています。リビングなどに出したままでもオシャレかつ省スペースで、手軽に掃除ができるのがうれしいポイント。しかも最近は、各社がスティック掃除機の高機能化を競っています。その中にあってパナソニックのコードレススティック掃除機「iT」は、手軽さと高い掃除性能を研究し尽くしたモデル。スリムボディとシンプルなデザインに隠された画期的なアイデア機能や使ううえでの魅力をインテリア&家電コーディネーターとして活動中の戸井田園子さんに教えていただきました。

ノズル交換不要な
画期的な機能がポイント

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@Living:戸井田さんは、各社のスティック掃除機をテストされているそうですね。

戸井田さん:そうです。新製品発表会でテストすることもありますが、大抵のモデルは自宅でテストしています。やはり長く使って見ないとわからないこともありますから。

@Living:さすが家電コーディネーターの肩書を持つプロだけに、商品テストにも余念がありませんね。さて、今回はパナソニックから2016年6月20日に発売された、コードレススティック掃除機「iT」について教えてください。昨日はじめて実機を操作してみましたが、スリムなのに吸引力がすごいあるぞという印象でした。

戸井田さん: コードレススティック掃除機はキャニスター型掃除機よりもスタイリッシュなので、出したままでも見栄えがいいし、整理棚にしまい込まない方が多いですから、気がついたらすぐに掃除に取り掛かることができるところが消費者ニーズをつかんでいます。コードレススティック掃除機の市場投入ではパナソニックのこのiTは後発組です。その分他社の製品もよく研究していると思いますし、ユーザーがコードレススティック掃除機に抱いているちょっとした不満を解消するためによく考えられていると思います。いまおっしゃられた吸引力も、もちろんポイントです。

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I字型にするとノズル幅わずか5cmとスリム設計のiT。こんな隙間にも楽々入り込めてお掃除できてしまいます

@Living:ちょっとした不満というのは具体的には?

戸井田さん:まずこのiTの最大の特徴は、手首を回転させるだけでノズルをI字型とT字型とに切り替えることができることです。

@Living:手首を返す!? 女性が操作して、重く感じたり、操作に戸惑ったりすることはないのでしょうか?

戸井田さん:私は気になりませんでした。手首を半回転するだけですから。

@Living:ノズルをT字からI字にすると家具と家具の間などノズル分の5cm幅の隙間にも入るようですね。

戸井田さん:ノズルを交換するのって、それだけで面倒じゃないですか。隙間にノズルが入らないから、ノズルを取りに行って交換してまた戻ってくる。そんなひと手間ふた手間があると、「今日はいいや」となってしまいます。だからノズルを切り替えなくてもいいのはすごく便利です。

部屋の隅や、家具と壁の隙間の奥、
ソファの下、ベッドの下まで掃除ができる

ソファの下にも入るスリム設計だからいちいち家具を動かさなくても掃除できる
ソファの下にも入るスリム設計だからいちいち家具を動かさなくても掃除できる

戸井田さん:昨今の日本のリビングは洋風化していますが、やはり狭い。だから限られたスペースの中に家具がたくさん配置されていますよね。しかもリビングはソファやテーブルなどで空間が分断されていて掃除がしにくい。そうした環境的な問題を、どう処理しようかという発想から生まれたのがパナソニックのiTなんです。

@Living:家具を移動させたくても逃がすスペースもないからついつい放置している場所って結構ありますよね。床は掃除してもソファの下はやらないとか。

戸井田さん:見てください! このコ(iT)だと大抵のソファの下も奥まで入り込めるんです。秘訣はノズル幅だけでなくダストカップも小さくしたから成せる技なんですよ。

@Living:ホントだ! これならベッドの下も動かさなくても掃除できますね。

戸井田さん:パナソニックの掃除機は「ハウスダスト発見センサー」という機能があるのですが、iTで同社のスティッククリーナーにはじめてこのダストセンサーが搭載されたんです。持ち手の上の部分が赤く光るとゴミやホコリがあるよ、ということ。これがあると、ソファやベッドの下にiT本体だけを入れ込んで掃除したときにも、奥の方の自分では見えないところの汚れも感知しくれるので、発見ランプがつかなくなるまで掃除機をかければ徹底的にピカピカにできるんです。

@Living:「ハウスダスト発見センサー」は約20μmまでのゴミの有無を検知と資料にはありますね。20μmはダニの死がい・フンレベルですって。あと戸井田さん、この資料にある「ガバとり」構造って何ですか?

「ハウスダスト発見センサー」があると直接見えないところの掃除の目安になる
「ハウスダスト発見センサー」があると直接見えないところの掃除の目安になる

毎日使いたい機能搭載!
iTなら四角い部屋をストレスなく四角く掃除できる

戸井田さん:このコはT字型ノズルが壁にあたると前面がガバッと開いて、壁際までブラシが届いてきれいに掃除できるんですよ。

@Living:ガバッとゴミをかきトルから、「ガバとり」なんですね。たしかに壁際って掃除できたかイマイチ心配になって、ノズルを交換してもう一度掃除ってことありますよね。

壁にあたると前面がガバッと開く「ガバとり」構造で今まで掃除しにくかった壁際もきれいにできます
壁にあたると前面がガバッと開く「ガバとり」構造で今まで掃除しにくかった壁際もきれいにできます

戸井田さん:ノズルを交換しなくてもいいことや、見えないところのゴミ/ホコリはセンサーが教えてくれる点など、ちょっとした不満を解消してくれるよう、よく考えて設計がされていますよね。

@Living:これなら面倒だからつい見て見ぬふりをしてしまいたくなるような、細かい場所の掃除もやる気にさせてくれますね。

戸井田さん:いままで四角い部屋なのに円を描くようにしか掃除していなかった人も、四角い部屋をストレスなく四角く掃除するようになるとおもいますよ。

@Living:ところで充電しての駆動時間ってどうですか。これまでのスティッククリーナーだと途中で動かなくなることもあって、ストレスを感じることがあると思います。資料だとiTの運転時間は強で約10分、自動モードで約15分~約30分となっていますが。

戸井田さん:iTは強で使うとかなりのハイパワーです。ただ常時強だと運転時間が短くなってしまうので、キズをつけたくないような床材の場所ではブラシ回転on/offボタンで、ブラシを回転させないこともできるんです。フラットなところならブラシなしでOKなくらい吸引力は高いですよ。自動運転モードを搭載しているのでこちらのモードなら充電残りを気にせずに長く使い続けられます。ノズルを床から持ち上げると自動で運転を停止して、再びノズルが床に着くと動き出す優れた機能です。

@Living:細やかな気配り機能が満載ですね。他にも親切設計はありますか?

いつでもどこでも壁に立てかけておける「壁ピタゴム」を採用。床に横置きするのは嫌だから、これは本当に便利!
いつでもどこでも壁に立てかけておける「壁ピタゴム」を採用。床に横置きするのは嫌だから、これは本当に便利!

戸井田さん:iTには、ちょっと立て掛けておくのに便利な「壁ピタゴム」というラバーがついています。スティッククリーナーってほとんどの人が収納せずにそのままリビングなどに出しておいて、気がついたらすぐお掃除できるのが人気の秘密なんです。10年くらい前までは週末にまとめて掃除をするのが主流でしたが、最近では平日にはお掃除ロボットに軽く掃除をさせておいて、気がついたときにだけスティッククリーナーを出してくる「チョイチョイ掃除」が人気になっています。そのぶん、週末の空いた時間は趣味などの好きなことに使えるワケです。こういう使い方から見ると、スティッククリーナーというのは日本人にとってほうきのようなものですごく馴染みがいいのかもしれません。それにこの「壁ピタゴム」があると、例えばお掃除中に宅配便の配達の人の訪問があった場合にも、いま掃除している壁にひょいっと立て掛けて来客対応ができて便利です。

@Living:見た目も金属調で高級感があるし、シンプルなデザインだから立て掛けた姿もスッとしていてオシャレですよね。

戸井田さん:このiTという商品は正面にボタンが1つもなく、1本のラインでスッキリさせることで存在感をなくしています。洋室でも和室でも似合うミニマルデザインだと思います。そこが海外メーカーをはじめとする主張の強いデザインがされたスティッククリーナーとの違いになっています。

家電目利きのプロ・戸井田園子さんの
気になる iTの総合評価は‥‥

@Living:あえて伺いますが改善の余地はありますか?

戸井田さん:重量でしょうか。他社モデルと比較しても1、2を争うくらいの軽量なモデルになっていますが、それでも私には多少重いと感じました。持ち手をしっかり握りながらヘッドの動きを正確に操作しようとすると、背の低い女性にとっては持ち手とヘッドの距離が若干長くて、その分取り回しに無駄な力が入ってしまうからかもしれません。私もテストで通常の黒いグリップ部分をグッと握って長く使用していると、親指の付け根がクリーナーの返し部分に当たることもあるました。延長管を外したハンディ使用時で推奨されているように、前面のシルバー部分を上から持って操作したくなってしまいました。

ダストカップの中にある集じんフィルター。ここがホコリっぽくなると吸引力がよわくなるのでこまめに掃除がしやすい構造だとなおうれしい。ダストカップ内のパーツがすべて丸洗いできるのは美点
ダストカップの中にある集じんフィルター。ここがホコリっぽくなると吸引力がよわくなるのでこまめに掃除がしやすい構造だとなおうれしい。ダストカップ内のパーツがすべて丸洗いできるのは美点

それと、ダストカップ内のお掃除が、フィルターを取り出していくつかのパーツに分けないといけないから多少面倒に感じました。ここが目詰まりしてくると吸引力に影響してくるので頻繁にお掃除したいけれど、やることが多くなるとつい放置したくなってしまうのでできればシンプルな構造にして欲しいかなと思いました。

でも全体的にとても使いやすいし、家具がたくさんあるお家にとても向いているコードレススティック掃除機だと思いました。10段階評価でのオススメ度は男性9ポイント、女性にはもう少し小さくて軽いくらいが使いやすいかもということで8ポイントというのが私の評価です。ひとり暮らしならこのスティッククリーナー1台あればもう十分すぎるくらい。きっと掃除するのが楽しみになると思いますよ。

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パナソニック
コードレススティック掃除機
「iT (イット)」MC-BU500J

SPEC
本体寸法
スティック使用時(T字型):幅252 mm×奥行153 mm×高さ1,160 mm
本体(延長管、床ノズル除く):幅72 mm×奥行150 mm×高さ680 mm
本体質量 スティック使用時:2.2 kg / 本体:1.6 kg
本体色 -S:シルバーブラック/-T:ブロンズブラウン/-R:レッドブラック
運転時間 強:約10分 / 自動:約15分~約30分
充電時間 約3時間
電池 充電式ハイパワーリチウムイオン電池
集じん方式 サイクロン式
集じん容積:0.2 L

URL
www.kojima.net


 

取材・文=ナナイロ社 撮影=岩井賢一

Profile

戸井田 園子

大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。そのとき身に付けた性能・デザイン・価格などをトータルに比較し、商品の優劣を見極める技術をもとに、独立してフリーに。現在はインテリア&家電コーディネーターとして活動中。