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「そうめん」「お茶づけ」は冷やして楽しむのが新常識!? 人気食品メーカーに聞く、ひんやりグルメの最新トレンド

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厳しい暑さが続く日本の夏。食欲が落ちてしまったり、「できるだけ火を使わずに食事を作りたい」と感じたりする人も多いのではないでしょうか。 

そんななか、この夏注目されているのが「ひんやりグルメ」。そうめんつゆを凍らせて「シャリシャリ食感」を楽しんだり、お茶づけを冷たい豆乳で味わったりと、これまでの定番メニューを「冷やして楽しむ」新しいスタイルが広がっています。 

なぜ今、「ひんやりグルメ」がここまで進化しているのでしょうか。 

今回は、食卓を支える人気食品メーカー・キッコーマン食品と永谷園に、ひんやりグルメが広がる背景や、この夏おすすめの楽しみ方について伺いました。さらにこの夏、話題の商品についてもピックアップしてご紹介します。 

火を使わない・冷やして食べるメニューが人気に 

近年、日本の夏は猛暑日が当たり前になり、夏の食卓にも変化が起きています。 

暑い季節の食卓や消費者ニーズについて、数年前から冷たいお茶づけが話題の永谷園に伺いました。 

「近年は夏の暑さが厳しさを増し、長期化していることもあり、暑い日でもムリなく食べられる『さっぱり』『冷たい』といった要素へのニーズが高まっていると感じています。また、調理時間をできるだけ短くしたいという声も多く、火を長時間使わずに食べられるメニューや、短時間で用意できる食事として『手軽さ』への関心も高まっているように見受けられます」(永谷園コミュニケーションデザイン部・淡路さん) 

暑い夏の調理の大変さや夏バテによる食欲減退への対応が求められる一方で、ただ冷たいだけではなく、「食べる楽しさ」にも変化が生まれているようです。 

「味わいについても、『冷たいからあっさり』というだけでなく、だしのうま味や薬味(香り・辛さ)などを組み合わせることで、満足感のある一品を求める傾向が広がっている印象です。暑い季節は味だけでなく、『体感的な涼しさ』や『食べる楽しさ』も重視される傾向があると感じています。そのため、きゅうりやみょうが、大葉などのみずみずしい薬味や、サラサラ・つるつると食べられる口当たりなど、温度や食感を組み合わせて楽しむ食べ方が広がっている印象です」(永谷園コミュニケーションデザイン部・淡路さん) 

同じくキッコーマンにも聞いてみたところ、「いつもの食べ方」を少し変えることが、新しい夏の楽しみ方につながると話します。 

「いつもの食事を『冷たい食べ方』に変えることで、食欲が落ちたり夏バテしやすい暑い時期を快適に過ごす新しい選択肢が生まれます。弊社から発売している、凍らせて食べるそうめんつゆは、特別な調理をしなくても、冷たさや食感の楽しさを加えることができるので、暑い季節の食卓に新鮮さを感じていただける商品だと考えています」(キッコーマン食品 プロダクト・マネジャー室 下田麻未さん) 

シャリシャリ食感が新しい! キッコーマン「シャリっと冷やそうめん」が生まれた理由 

キッコーマンが販売する「シャリっと冷やそうめん」は、この夏話題の商品です。開発に至った経緯を聞いてみました。 

「2025年は、米価格の高騰や猛暑を背景に、そうめんの需要が高まり、お客様がそうめんを召しあがる機会も増えました(※1)。『さっぱりと食べられる』『調理を簡単に済ませられる』という声がある一方、『マンネリで飽きる』『冷やすための氷を用意するのが大変』という不満の声もありました(※2)。『シャリっと冷やそうめん』シリーズは、こうした不満を解消し、夏の食卓に新しい楽しさとおいしさをお届けしたいという思いから発売した商品です」(キッコーマン食品 プロダクト・マネジャー室 下田麻未さん) 

そこで、こだわったのは”シャリシャリ食感”でした。 

「一般的なつゆをそのまま凍らせるだけでは、食べやすいシャリシャリ感を出すのは難しい場合があります。本商品は、氷の結晶のサイズにこだわり、凍らせてもシャリシャリとした食感を楽しめるよう設計しています」(キッコーマン食品 プロダクト・マネジャー室 下田麻未さん) 

実際に購入した人からは、「シャリっとしたシャーベット状のつゆがとても新鮮」「夏に食欲がないときでも食べやすい」「手軽に作れていつものそうめんを少し特別な味で楽しめる」などの反響が寄せられているそうです。 

キッコーマン「シャリっと冷やそうめん 韓国冷麺風」「シャリっと冷やそうめん お出汁香る柑橘素麺 

冷凍庫で約8時間凍らせるだけで、「シャリシャリ食感」の冷やそうめんつゆが楽しめます。「韓国冷麺風」は牛テールのうま味と7種の国産野菜だし、梨果汁を使ったさっぱりとした味わいです。 「お出汁香る柑橘素麺」は、しいたけ・昆布・鰹節のだしに、沖縄県産シークヮーサーの爽やかな香りが特徴です。 

内容量150g(そうめん1~2束用) 
希望小売価格 各214円(税込) 

(※1)乾麺 そうめんカテゴリー前年比106.7% 出所:RDS全国6-8月金額前年比(株)マーチャンダイジング・オン 
(※2)キッコーマン調べ(2025年8月 定性インタビュー調査) 

さらに、この夏の食べ方として「シャリっと冷やそうめん 韓国冷麺風」には 

・ゆで卵 
・きゅうり 
・白菜キムチ 
・糸唐辛子 

「シャリっと冷やそうめん お出汁香る柑橘素麺」には 

・サラダチキン 
・ミニトマト 
・青じそ 

を合わせるのがおすすめとのこと。また、そうめんだけでなく、うどんやそばでも楽しめるとのことなので、その日の気分に合わせてアレンジを楽しめそうです。 

「お茶づけ=温かい」はもう昔? 定番メニューも冷やして楽しむ時代へ 

「冷やして食べる」というトレンドは、お茶づけにも広がっています。 

「従来、お茶づけは『温かく食べるもの』というイメージが強かったと思いますが、近年は夏場を中心に、冷水をかけて楽しむ食べ方も広く知られるようになってきたと感じています」(永谷園コミュニケーションデザイン部・淡路さん) 

その背景には、お茶づけ本来の自由さがあります。 

「お茶づけはもともと、ごはんにお茶やだしをかけて”手軽に”かつ”自由に”食べるメニューです。そのため、温かい・冷たいという温度にとらわれず、季節や気分、生活シーンに合わせて楽しめるメニューへと捉え方が広がってきているのではないでしょうか。実際にSNSでは、お客様が思い思いのスタイルでお茶づけを楽しまれている様子をよくお見かけするようになりました」(永谷園コミュニケーションデザイン部・淡路さん) 

「温かいもの」という固定観念から離れ、その日の気温や体調、気分に合わせて楽しめる自由さも、ひんやりグルメが広がる理由のひとつなのかもしれません。 

永谷園「お茶づけ海苔 

お茶づけのロングセラーで定番商品。あられと海苔の香ばしさと、お湯をかけるだけの手軽さが人気です。冷水をかけて、冷やし茶づけを楽しめます。 

内容量48g(6g×8袋入) 
希望小売価格 324円(税込) 

SNSの声から誕生! 永谷園「冷やし豆乳茶づけ」の開発秘話 

永谷園がこの夏特におすすめするのが、「冷やし豆乳茶づけ」です。 

ごはんに、冷たい無調整豆乳とお茶づけ海苔をかけるだけというシンプルなメニューですが、ごはん(炭水化物)とともに、水分・塩分・たんぱく質を手軽にとることができます。その誕生には、お客様からの声があったといいます。 

「発端は2024年の夏。猛暑で夏場にお茶づけを召し上がるお客様が増えていることを知り、SNSで『冷やし茶づけに使うとおいしい飲み物大募集!』という企画を実施しました。その結果、850名以上のお客様から63種類の飲み物が寄せられ、数日かけてすべて実食検証しました。その中で意外なおいしさに驚いたのが”無調整豆乳”でした」(永谷園コミュニケーションデザイン部・淡路さん) 

現在はテレビCMも放映され、多くの反響が届いているそうです。 

「SNSを通じて、実際に試されたお客様の『意外にあう!』『クセになる!』というお声を拝見し、うれしく思っています。お客様の声から誕生したアレンジレシピだからこそ、お客様に響くのかもしれませんね」(永谷園コミュニケーションデザイン部・淡路さん) 

さらにアレンジとしては 

・キムチ 
・キムチ+粉チーズ(キムチーズ) 
・パクチー+ラー油で台湾風 
・ほぐしチキン(サラダチキンをほぐしてトッピング) 
・梅じゃこ 
・カニカマ+塩こんぶ 

などのトッピングがおすすめとのことです。 

また、もちもち食感の平めん春雨に具入りソースを絡めて完成する、期間限定商品「ひんやりつるもち麻婆春雨」も発売。 

「夏の猛暑化・長期化が進む中で、家庭でも冷たい料理を食べる機会はさらに増えると予想しています。『麻婆春雨』は簡便性の高い商品ですが、『フライパン調理ではなく、和えるだけで完成』する夏仕様の商品にも需要があると考え、商品化しました。2026年5月下旬に発売し、おかげさまで計画を上回る売れ行きです」(永谷園コミュニケーションデザイン部・淡路さん) 

永谷園「ひんやりつるもち麻婆春雨 中華サラダ味」「ひんやりつるもち麻婆春雨 濃厚肉みそ味 

定番「麻婆春雨」の味わいを活かし、夏向け新商品として登場。「中華サラダ味」はお酢やごま油がきいた甘酸っぱい味わい、「濃厚肉みそ味」は平めん春雨によく絡む、甘辛い肉みそ味。どちらもサラダ感覚でさっぱり食べられます。 

内容量108g(中華サラダ味)、116.5g(濃厚肉みそ味) 
希望小売価格 各411円(税込) 

まだある!編集部がピックアップ。この夏食べたい最新ひんやりグルメ

最後に、各食品メーカーが提案する最新ひんやりグルメから、編集部のおすすめを2つピックアップしました。 

1.アマノフーズ「フリーズドライのおみそ汁」で「氷おみそ汁丼」 

アマノフーズのフリーズドライおみそ汁を、氷でキンキンに冷やしてごはんに盛る新メニュー。火を使わず手軽に調理でき、水分や塩分を補給できるだけでなく、具材の食感もしっかり楽しめる、満足感のある一品です。 

いつものおみそ汁」全14種 
希望小売価格 各118円(税込) 

2.チチヤス「凍らせて食べるチチヤスヨーグルト 

家庭で凍らせて食べることを前提に開発した新感覚の商品です。冷凍時にベストな食感や甘さを追求し、「シャリッのちなめらか」な新しいおいしさを実現。ラムネ味のさっぱりとした清涼感を楽しみながら、塩分補給もできる、暑い日のおやつやデザートにもぴったりな商品です。 

内容量90g 
希望小売価格 162円(税込) 

暑さが続く日は、「冷やす」をもっと自由に楽しもう 

「ひんやりグルメ」は、単に冷たいだけではなく、長引く暑さを少しでも快適に、おいしく乗り切るためのアイデアです。 

いつものそうめんやお茶づけも、冷やしたり凍らせたりと少し発想を変えるだけで、新鮮な一皿に生まれ変わります。  

暑さで食欲が落ちたときや、調理の負担を減らしたい日に、新しい「ひんやりグルメ」を取り入れてみてはいかがでしょうか。 

取材・文=アットリビング編集部